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今回は、カメラの豆知識です。
電子先幕シャッターという耳慣れない機能について説明します。
目次
電子先幕シャッターとは
ミラーレス一眼カメラは2枚の幕があります。シャッターボタンを押すと1枚目の幕が降り、シャッターが開きます。この1枚目の幕を先幕と言います。
次に2枚目の幕が降り、シャッターが閉じます。この2枚目の幕を後幕と言います。
先幕と後幕の間が露光時間で、この間の時間がシャッタースピードとなります。
この幕が降りる時に、シャッターのブレが発生します。このブレを抑えるため、1枚目の幕を電子制御する機能が電子先幕シャッターです。
電子先幕シャッターの特徴
機械的なブレを抑制する機能である電子先幕シャッターは、基本的には「入」にして撮影すれば良いことになりますが弱点もあります。
電子先幕シャッターの弱点
大口径レンズを装着して高速のシャッタースピードで撮影する場合、撮影環境によって、ボケ像が欠けることがあります。
大口径レンズでシャッタースピードを高速にして撮影比較
実験的に口径82φの16-35ミリレンズを使用して、絞りf2.8、シャッタースピード1/2500の条件で、先幕シャッター「入」と「切」を比較してみました。
電子先幕シャッター「入」
電子先幕シャッター「切」
背景の緑に注目してください。あまり違いがわかりませんでした。